笛吹きの日常

フルートは一本でも輝ける

全国大会に行ったことあるんです

私が、ではなくて、先輩たちが(笑)

 

小学校で吹奏楽部に入りフルートを始めた私。

その時は「フルートを極めたい」というよりは、「みんなでひとつの目標に向かって頑張りたい」という思いの方が強く、中学校でも吹奏楽を続けること、さらに欲を言えば、コンクールで全国大会を目指したかったです。

 

いろいろあって中学受験をすることになりました。

学校を選ぶにあたって。

自分の偏差値、家からの距離、校舎、制服が可愛い、勉強に力を入れている…等々、条件はたくさんありましたが、一番は「吹奏楽部の強豪校」でした。

 

県内で3校見学・文化祭に行きました。

 

う~んしっくりこない。

 

最後の1校は都内の女子高。

偏差値的にはかなーーーーーり頑張らないと届かないレベルではあったのですが、塾の先生もおすすめしていたので、夏の文化祭に行きました。

 

そこで聴いた吹奏楽部の演奏。

 

私「ズシャーーーーーーーーーーーーーン!!!!!!!」(落雷)

 

もうここに入る。

ここでしか私の夢は叶えられない。

フルート吹いて、みんなで全国大会目指す。

 

その他の条件も全てクリア。

もう運命感じました。

 

実は私が聴いたこの年、高校生が全国大会まで進み、銀賞か銅賞取りました。

全盛期というか頂点の演奏を聴いていたのですね。

さらに言うと、前年度は中学生が全国大会に行っていました。

 

何を突然昔話を…といいますと、最近になってyoutubeで高校の全国大会の動画を偶然見つけてしまったのです。

マニアックな人があげたのか、関係者があげたのか、真相は不明ですが、見つけちゃったのです。

そこでまたしても衝撃。

 

うまっ!!!(当然か)

 

冒頭のホルン4本のユニゾン

え、1本にしか、聞こえない(笑)

吹奏楽で大事なのって、例えばフルート4人いて、1st、2nd、2人ずついたら、4本の音がしたらダメなんです。

理想は2本。

それが出来ている…。

 

トランペットのソロ。

いや神か(笑)

実はこの先輩、本当に神なんです。

顧問が唯一「彼女は天才、天性のものなんだ」と絶賛していたペット吹きさんなので。

 

母校が全国大会に行った要因の一つに、このペットの先輩の存在はあります。

この先輩が中学3年生の時、学校として始めて全国大会に出場しました。

そして翌年高校1年で、2回目の全国。

 

個人技術には頼らない顧問でしたが、やはり上手な人がいる、いない、で部内全体のモチベーション、個々の意識、技術力、相当左右されますよね。

特に、動画を見ていると、この年は個々の技術力も相当高いように見受けられます。

選曲的にも、ソロがあったりするので、顧問の先生もこの曲で勝負したのでしょうか。

 

あと、不思議なことに、この年の先輩たち。

流石に名前が出てくるのは数人ですが、私覚えてる。

 

全国大会に行った先輩たち、強いし怖かったです(笑)

一切の妥協を許さず、甘えを許さず。

挨拶の声が小さい!

返事にキレがない!

といった日常の作法?にもうるさかったですし、仲良くなる、とは違う先輩後輩間の信頼関係を築けていました。

 

私が中学1年で入部した年も、まだ全国大会を経験した先輩方がいましたので、モチベーションはすごく高かったです。

何度怒られたか。

 

しかし母校が全国大会に行ったのは、この2回だけ。

その後に引き継がれることはありませんでした。

 

最近の母校の吹奏楽部の演奏もyoutubeで見たりしていますが、おいおいどこいくんじゃとツッコミを入れたいレベル。

そう思うと、あの時の先輩たちの努力。

並大抵じゃないわ、という。

 

最近だと都大会にも進めない時あるからなー。

日本の吹奏楽全体のレベルアップもあり、置いてけぼりなのかなー。

といったさみしい感情もあったりなかったり。

 

ただ吹奏楽の強い学校に入ったからといって何もなく全国大会に行く、というのはあり得ないことだと学びました。

先輩が卒業したら、後輩が入ってきて今度は自分が先輩に。

 

私はフルート下手過ぎて教えられるレベルにまで到達しておらず、後輩に指導なんかできない。

そう意固地になって自分だけ高められればいい、という方向に進んでしまったのは間違い?だったのかな?

自分も部員として、部活を育てる、成長する、という意識が低かったのか。

だんだん方向性を見失い迷走するばかりの部にしてしまった罪は大きいですね。

 

私は部活に殺されたけど、部活を殺したのも私自身。

 

もう団体には入らないので(←何回言うのか)。

一本で輝けるフルート目指して邁進します。