笛吹きの日常

フルートは一本でも輝ける

夢を見て、追いかけて、追いつけず

こんにちは。
さっそくですが、公開謝罪。
先日書いたブログにコメントを頂きまして。
お返事しようと思ったのですが。
はてなブログのコメント使い方分からなーーーーい!!!
本当に申し訳ありません。
なのでこの場をお借りして、お礼を言わせてください。
ありがとうございました。


今日は先日読んだ本をご紹介。
こちら↓

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佐藤まどか・著 『アドリブ』

たまたまインスタグラムで紹介している人を見て、読んでみたい!と思って即日アマゾンで購入したのですが。

主人公は15歳のフルート吹きの少年です。
舞台はイタリア。
音楽院でフルートを学ぶのですが、フルートとの出会いから始まり、だんだんと吹けるようになってきてコンクールだオーディションだ、と上を目指すことでぶつかる壁であったり、なんのために自分はフルートを吹くのか悩んだり…
全く同じとは言わないまでも、フルート吹きならなかなかに共感できる内容でした。

そう、フルートとの出会いって運命的です。
私は小学校3年生の終わりに、部活動紹介で演奏してくれた吹奏楽部に一気に虜になって。
しかも最前列で吹く、横向きの銀色の長い楽器がとてもとても輝いて見えて。

これだーーーーーーー!!!!!

となりました。
春になり入部して楽器決め。
今年はフルートは取らない、という最悪の宣告をされ。
フルート以外はやりたくもない!(他の楽器の方ごめんなさい)と思い、即楽器店に行き、8万円でヤマハを購入。
ごり押しでフルートに入りました。
今思い返せばこれがなかったら何も始まらなかったかな、と。

最初は音が出ることが嬉しかったり、短い練習曲でも吹けると楽しかったり。

でも、中学・高校で自分よりもっと吹ける人がいたり、コンクールのメンバーに(勉強ができないという理由で)選ばれなかったり、頑張ったのに地区大会でダメ金だったり銀だったり。

何の為にフルート吹いてるんだっけ?と疑問に思うこともしばしば。

フルートの勉強がしたい、と思っても、音楽大学に行ってプロになるのも狭き門。
ピアノ弾けないし、お金ないし、実力もないんじゃ行けもしないじゃん、という現実。

フルートで生きていく、ということは早々に諦めるしかなかった自分。

『アドリブ』の主人公はもっとレベルの高いところで葛藤しますが、憧れで始めたフルートで生きていく自信が持てなかったり、自分にはフルートの才能はないんじゃないか、と思ったり。
これは誰しもが抱く悩みなんじゃないかな、とも思いました。

フルート吹きという共通点だけで物語に引き込まれる作品でした。
フルート吹きの方におすすめです。